今年度のホームカミングデーの講演の詳細は、以下の通りです。多くの卒業生のご参加をお待ちしています。
【講師】
本郷由美子さん(社会福祉士、グリーフケアライブラリー「ひこばえ」代表)
【演題】
かなしみに寄り添って生きる ~いのちを支え合うグリーフケアの力
【概要】
講師の本郷由美子さんは、今から25年前、8人の児童が命を奪われた大阪教育大附属池田小学校児童殺傷事件で、当時小学校2年生だった愛娘を失うという、筆舌に尽くしがたい悲嘆を経験されています。
一時は自死も考えたという絶望の中、本郷さんは、悲しみを抱えた人々に寄り添い、サポートする「グリーフケア」を知り、学びを深めていきます。やがて自らも、傷ついて苦悩する心を支えるグリーフケア活動に、さまざまな形で尽力するようになります。
人生とは、誰にとっても、いろいろなものを失っていく過程でもあります。心身の健康、仕事、居場所、安全な環境、生きる希望や目標、そして家族や友人など、かけがえのない人々……。
そんな大切なものを喪失し、生きる力をなくしている人に対し、私たちは何ができるのか。
次の世代に命をつなぎ、「恩送り」を重ねていくにはどうすればいいのか。
学校という場と、同じ学校で学んだという繋がりは、私たちに何を与えてくれるのか。
被害者遺族として、また支援者として、長年にわたり命の重さを見つめ、対話を続けてきた本郷さん。
ご自身の体験と多方面での活動を通じて、人に心を寄せることと、互いに支え合って生きることの意味をじっくり語っていただきます。
【本郷由美子さんプロフィール】
群馬県生まれ。1995年、阪神・淡路大震災で被災し、大阪府池田市に転居。
2001年、日本全国を震撼させた大阪教育大附属池田小児童連続殺傷事件で、当時小学校2年生だった愛娘を失う。
深い悲しみと絶望に苦しみながら、翌02年、グリーフケアを知り、学び始める。05年、精神対話士の資格を取得、人の心をケアする活動を開始。
2011年から上智大学グリーフケア研究所で3年間学び、専門スピリチュアルケア師の認定を受け、同研究所で非常勤講師を務める。
現在まで、事件や事故の被害者、東日本大震災などの被災者、家族など大切な人と死別した人、孤立した高齢者、障がいを持つ人、終末期の人など、さまざまな悲しみに寄り添う活動を続けながら、命の尊さを伝える講演、研修、授業なども行っている。
「グリーフパートナー歩み」と「下町グリーフサポート響和国」の2団体を設立して代表を務め、20年、グリ-フケアライブラリ-「ひこばえ」を開設。
23年、ドキュメンタリー映画『グリーフケアの時代に』に出演。鑑賞した秋篠宮妃紀子さまは涙を流したと報じられた。24年、国家資格「社会福祉士」を取得。
著書に『虹とひまわりの娘』『かなしみとともに生きる』、共著に『グリーフケアとアウトリーチ』がある。