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恩師の近況 第4回「佐藤裕二先生」

恩師の近況、第4回は佐藤裕二先生です。附属小の生徒たちへの愛溢れる文章をどうぞ!


現職 横浜市立西が岡小学校 校長
1997年度~2003年度在任

◇附属小在任時の担任歴
 1997年度 1年「あいあい(93期)」2組担任
 1998年度 2年「あいあい(93期)」2組担任
 1999年度 3年「きらり(93期)」1組担任
 2000年度 5年「CREATION(92期)」2組担任
 2001年度 6年「CREATION(92期)」2組担任
 2002年度 5年「ONE FOR ALL(94期)」1組担任
 2003年度 6年「ALL FOR ONE(94期)」1組担任

 

 牧野賢治先生からのご紹介で、この度、第4回「恩師の近況」を担当させていただくことになりました。
 私は、7年間附属小学校に勤務をさせていただいた後、横浜市立豊岡小学校(鶴見区)に教諭として10年間、横浜市立西前小学校(西区)に副校長として1年間、横浜市教育委員会南部学校教育事務所に指導主事として6年強、勤めました。2021年度からは現在の横浜市立西が岡小学校(泉区)に校長として勤務し、毎朝、校門前の横断歩道に立って、全校の子どもたちを迎えています。
 横浜市の学校で勤務をしていると、当時教育実習生だった学生だけではなく、附属小学校の卒業生からも、同じ教員として声を掛けられることがあります。他の小学校に比べると、毎年多くの教育実習生を見てきて、教職にあこがれを抱く子どもたちが多かったのかもしれません。どんな業種にしろ、卒業生の皆さんが、社会で活躍している様子を感じられるのは、教員として最高の喜びであると感じます。
 現任校では、校内で総合的な学習の研究を取り上げており、各担任が子どもたちと一緒になって、その学級らしい総合の単元をつくっています。そんな様子を見るたびに、附属小学校で子どもたちと一緒に真剣に総合単元学習に向き合っていた頃を思い出します。
 私自身、附属小学校には7年間勤務をさせていただきましたが、実質、92期、93期、94期のたった3つの学年の担任でした。だからこそ、その学年の子どもたちとは、とても濃いかかわりをもつことができたと感じています。(ちなみに異動をした2004年、卒業生から招待されて附属横浜中学校の体育祭を観に行った時には、全学年が担任した生徒であることに感激しました。)

93期はクラス替えを挟んだ3年間。生活総合単元や総合単元学習としては、附属養護学校や横浜訓盲学院との交流で、自分たちができることについて必死になって考え、話し合いをしていたことを思い出します。その後に担任した高学年の学習は、さらに大掛かりでした。

92期は、社会科の和紙作りの学習から発展して、紙の原料から竹骨まで自分たちで作った大凧づくり。

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94期は、理科の気圧の学習から発展して、百円ショップの材料だけで知恵を絞り試行を重ねて作った熱気球づくり。附属小の後半4年間は、とにかく何日も子どもたちと共に空を見上げ、夢を語り合った記憶があります。

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現任校でも、附属小学校のように、子どもと教師が一緒になって夢を語り合えるような、そんな学校をつくっていきたいと思っています。
 今回、本稿を書くにあたり、当時のことを思い出しては幸せな気持ちに浸ることができました。このような機会をくださった同窓会の皆様に深く感謝するとともに、附属横浜小学校および同窓会の益々の発展を祈念しております。