横浜国大附属横浜小学校 同窓会

横浜国大附属横浜小学校 同窓会 公式Blogです

恩師の近況 第8回「井上明彦先生」

恩師の近況第8回目は、1991年から5年間勤務された井上明彦先生にお願いしました。

以下の原稿を拝読すると、1978年大学4年次に、附属小で教育実習をなさっていたそうです。
それも私たち(68期、1965年生まれ)の頃の教育実習生でいらしたとは!!
さらに担当教諭が私たちがとてもお世話になった大場文夫先生という、不思議なご縁を感じました。
やはり附属の繋がりは、世代を超え広く深いということを痛感致しました。(文責 中臣紀代)

 

 山元泰弘先生からご紹介いただいた井上明彦です。
 
 附属横浜小学校との最初の関わりは、今から45年前の1978(昭和53)年、大学4年生の教育実習でした。当時、神奈川県内出身の横浜国大の学生は、地元の小学校で教育実習を受けたのですが、私のような県外の学生は、附属小学校で教育実習を行いました。現在の校舎とは違い、どっしりとした古めかしい校舎だったように思います。実習時の担当の先生は、理科担当の大場文夫先生でした。私も理科教育専攻でしたので、ずいぶんお世話になりました。大場先生が川崎市から派遣されていたこととその後、私が川崎市に採用されたことからとても面倒をみて頂きました。
 
 12年間川崎市で教員を務め、13年目の1991(平成3)年に附属横浜小学校に赴任することとなりました。そこで、初めて受け持ったのが「スマイル」の5年生でした。年長で学年主任の山元先生(1組)、宮川友二朗先生(3組)、私(2組)、そして学年担任の先生の4人で組み、楽しい学年・学級づくりを進めていきました。私と宮川先生は同い年で、ともに川崎市からの派遣ということもあり、附属小学校でも川崎市に戻ってからも仲良くさせていただきました。
 附属小学校での思い出の一つに「運動会」があります。赤・黄・青の三色で縦にチームを組みますので、1組の赤チームは、主任チーム、言い換えれば「ロートルチーム(失礼?)」となります。そのため、2組・3組チームは、是が非でも勝つぞとなります。また、運動会終了後の先生による打ち上げ(厳しい反省会?)では、負けたチームの原因究明の会となり、すごい打ち上げの会だなと思ったものです。そのため、毎年運動会が近づくと「秘密練習」や「特訓練習」が校舎の影や体育館で行われていたようです。先生方の必死さがとても面白かったです!
 教育実習の時か、スマイルの時かは定かではないのですが、給食に出たバナナの食べ方で「大笑い」された記憶があります。バナナは、手で持ってそのまま食べるのではなくフォークで皮をむいて広げ、一口大に切って食べると教わりました。さすが附属小学校だと思いました。
 また、宿泊学習も公立学校に比べて多く、これも附属小学校ならではと思いました。山荘学習も楽しかったですが、飛騨高山の修学旅行が附属小学校らしいと思いました。自分たちで、見学場所を考え、先生に頼らず回っていました。宮川先生と一緒に子供たちを見守っていたのですが、宮川先生曰く「子供たちと会わないように歩きましょう!」と言われ、さすが附属小学校の児童はしっかりとしているんだなと感じました。修学旅行から帰るとわがクラスでは、飛騨高山名物の「さるぼぼ」と担任の顔を合わせた「かばぼぼ」というキャラクターが静かなブームとなりました。これは、クラスの女子児童が考え、絵やフェルトのマスコットに仕上げたもので、お守りのようにしばらく流行ったのを覚えています。
 その後、川崎市で理科の全国大会が予定されていましたので、附属小学校が大好きだったのですが、1996(平成8)年に川崎市に戻りました。
 川崎市と附属小学校で計38年間の教員生活を送り、平成19年3月に川崎市立渡田小学校長を最後に定年退職(60歳)しました。
 その翌月、スマイルの教え子である鴻谷創さんや神谷友樹さんらが幹事となり、「還暦の会」を開いてくれました。(写真参照)会には多くの教え子が集まり、近況を報告しあいながら楽しいひと時を過ごすことができました。幹事代表のお二人をはじめ、スマイルの皆さんには、感謝の言葉でいっぱいです。

f:id:fuzokuyokohamadosokai:20230214092159j:image

 定年退職後は、地元(東京都荒川区)の小学校で算数の習熟度別講師として再就職しました。習熟度別学習では、習熟度具合に応じてクラスを分け、単元ごとに担当を入れかえながら指導していきます。一クラスの人数が少ないため、手厚い指導が行えます。また、附属小学校時代にはなかった「デジタル教科書」や「個人用タブレット端末」なども使いながら指導しています。(写真参照)この仕事も今年度で6年目となりました。子供たちと直に触れ合えることはもちろん、通勤時間が自転車で5分ということも大いに気に入っています。週5日勤務ですが、ほぼ午前中勤務ですので、午後は、これまた自転車で5分の所にあるスポーツジムで汗を流しています。今後も子供たちと触れ合いながら若さをもらい、スポーツジムで体を鍛え、健康に留意しながら過ごしていきたいと思っています。

f:id:fuzokuyokohamadosokai:20230214092307j:image