横浜国大附属横浜小学校 同窓会

横浜国大附属横浜小学校 同窓会 公式Blogです

恩師の近況 第10回「山田真也先生」

恩師の近況も10回目。

これまで10人の先生方から素敵な文章をお寄せ頂いて参りました。

これからも続けて行きたいと思っておりますので、先生方どうぞご協力のほどお願い致します。

 

さて、記念すべき10人目は、山田真也先生です。

f:id:fuzokuyokohamadosokai:20230409115608j:image

初めて、立野の丘をのぼったのは、今から31年前。
平成4(1992)年の4月でした。
大学を卒業し、三浦市の小学校で8年間勤めた後、附属横浜小学校に30歳で着任しました。学校近くの西竹之丸というところにアパートを借りて、新しい生活をスタート。平成10(1998)年の3月、36歳で立野の丘をおりるまでの6年間、子どもたちをはじめ、多くの方の支えのお陰で、たくさんの素敵な思い出をつくることができました。充実した生活を送ることができました。ありがとうございました。
その後は三浦市へ戻り、小学校長を最後に、令和4(2022)年3月、定年退職しました。退職後は、先生方を対象とした研修を実施している神奈川県立の機関で、「第二の人生」をスタート。微力ながら尽くしています。
 
私の附属横浜小学校での6年間。
子どもたちからは、パワーとエネルギーをたくさんもらいました。保護者の皆様からは、あたたかい支えを、先輩の先生方からは、多くのご指導を頂きました。
 
6年間の思い出は、たくさんありますが、2つほど紹介します。
 
3年目から6年目、理科だけは、担当した学年のすべての学級を担当。放課後、子どもたちが書いたノートへの記述に目を通してコメントを書くのが楽しみでした。授業では、みんな同じものを見ていても(観察)、同じことをしていても(実験)、子どもたちの解釈・見解は、みんな同じわけではありませんでした。子どもによって違います。まさに、「みんな違って みんないい」のです。その違いを感じると、一人ひとりの「よさ」を発見した心持ちになり、また、その子の笑顔が目に浮かんできて、うれしくて仕方ありませんでした。そして、その違いを次の授業展開に生かそうと思いを巡らせる過程も、心が躍りました。
 
4年生の担任の時には「中区の音楽会」、5年生の担任の時には「横浜市小学校児童音楽会」で「指揮者」として参加する機会をいただきました。指導は、もちろん音楽担当の先生がなさったのですが、「指揮者」の大役を私が任されたのです。もちろん、初めての経験。
はじめは、「音楽にあわせる」「子どもの様子を把握しながら」などということは、到底できません。私が専念したのは、教えていただいた「ふり(動き)」を必死に覚え、間違えないように動くことでした。廊下を歩いていても、鏡があると立ち止まり、「ふり(動き)」のチェック。はじめは、ロボットのようなぎこちない動き。それでも、子どもたちは、一生懸命練習します。お陰で、子どもの表情や歌声が少しずつ把握できるようになりました。練習に向かう子どもの表情は、いきいきとしていたことを思い出します。本番では、私を見つめる輝く瞳、気持ちをこめて歌う表情。子どもたちのすばらしさを感じることができました。
この経験も、私の宝物。子どもたちに感謝です。ありがとうございました。
 
附属横浜小学校の保護者会。いつも労いと励ましのお言葉をいただきました。若輩者の私を、あたたかく支えていただきました。PTAの三役の皆様にも、折に触れて、あたたかい言葉をかけていただきました。どちらも私の心の支えとなりました。ありがとうございました。
 
横浜市川崎市など、県内の各地から派遣されてきた先輩。「一挙手一投足」「一言ひとこと」が、私が成長するための貴重な栄養分でした。ありがとうございました。
 
近況をお知らせします。
今の仕事は、平日に1日、休みがあります。週に4日勤務。現役の頃は、平日に休みをいただくことはありませんでした。そのため、私的にどこかへ出かけるのも、土曜日か日曜日。「第二の人生」がスタートしてからは、人出が少ない平日に、「趣味」を楽しんでいます。どこへ行っても、混雑はほとんどなく、平日に出かけられるありがたさを感じています。
 
「落語鑑賞」を趣味の一つとしています。上野や浅草などの「寄席」。2月には、「関内ホール」で開かれた「落語会」にも出向きました。気が付くと、落語の世界に自分が入り込み、お腹の底から笑う瞬間は、まさに「至福のひととき」です。
 
学生時代から冬休みや土曜日、日曜日に通っていたスキー場。コロナ禍で、しばらく出かけていませんでしたが、久しぶりに昨年の年末には、家族といっしょにゲレンデへ。年が明けてからは、一人で通いました。休憩は、疲れ具合と相談しながら「適度」に、自分のペースで・・・。
滑り降りる時の「風を切る心地よさ」をゆったりと楽しんでいます。
 
第二の人生が始まって1年が過ぎました。これからも、一歩ずつ進んでいきたいと思っています。
 
附属横浜小学校の卒業生、在校生、関係の皆様のご多幸をお祈りします。
 
山田 真也

f:id:fuzokuyokohamadosokai:20230409115019j:image